さくらのきせつすぎたら とおくのまちにゆくのかい

近松戸という町にベタボレだ。
とくに陸橋からの眺めがたまらない。
ます線路が四本以上ある。これだけで萌える*1
そして松戸は終点だ。
終点とはそこで終わるというだけではない。そこから始まるという意味も含む。
例えば今日を一週間と一ヶ月と一年度が終わってしまう日だと感傷に浸る人がいたが
逆に考えれば明日から一週間と一ヶ月と一年度が始まると言えるのだ。
素晴らしい。何事も基本的に始点というものは美しい。
さらに電車。そこから飛び出して行く電車。
北総の7300形7500形も大好きだが、やはり常磐線なんかは都会っぽくてカッコいい。
かもたまに車両連結なんかしていると、非常に興奮する。
結局自分はミーハーな田舎者なのだ。JRという響きに憧れる時点で色々間違っている。
ちなみに鉄ちゃんではない。そんなことを言っては本家の方々に怒られる。
地元愛と都会への憧れが妙な形で現れてしまっているだけだ。
ことに地元・北総線に関しては昼には20分に一本しかないとか初乗り300円だとか
「財布なくしても定期なくすな」とかそんなヘタレっぷりがむしろ愛しくさえ思えてきて困る。


桜の季節だ。
今日は晴天というよりは曇天だったが、それが架線の
無機質な中に含まれる暖かい寂しさと相まって非常によかった。
この電車に乗って故郷を発つ人も、
この電車に乗って新天地に足を踏み入れる人もいるのだろう。
桜の季節だ。

*1:この場合の「萌え」は例えばセリィや井上に対する感情とは違い
「たまらなくキュンとして夢中になってしまう感情」としての広義的な意味になる