1-11 右京撃たれる 特命係15年目の真実

なんか、この話を見ずに自分は何を語ってたんだろうな…って気になりました。


そもそも特命係という存在自体が
警察という大きな組織の闇というか負の部分だったんですね。
右京さんの覚悟。小野田の覚悟。薫ちゃんの覚悟。


"杉下右京は人材の墓場"という言葉の本当の意味。閑職をなお甘んじる右京さんの思い。
「僕を殺していい人間はこの世に三人いる」という小野田の覚悟。
「呼べよ!もっと"特命係"って呼べよ!!」と伊丹に食ってかかる薫ちゃんの痛み。
そして「他に誰がいるんですか」という、"被害者"が相棒へ託す願い。


杉下右京は偏屈で変わり者で頑固で、でも誰よりも真っ直ぐなんだ。
そして熱血で馬鹿でおっちょこちょい、だけどもやっぱり真っ直ぐな
亀山薫だけが相棒たりえるんだ。
でも、それだけじゃ生きていけない。真っ直ぐなだけじゃ世の中は渡れない。
だけど世の中を渡れないからこそ、真っ直ぐだからこそ救える想いや命があって。
何の権限もなく、誰の立場も動かせなくても、
たった一つの小さな想いを救うために彼らは走り続けているのだろうなと思った。


結局今の右京さんの立場は、全て閣下のせいなんだよな。
だけども右京さんはそれでも閣下を殺させなかった。
どこまで真っ直ぐなんだろう、と思う。


いつかDVD-BOX買ったら11と12続けて見たいな。
クラッカー小野田が最高でした。
小野田は私にとって(私だけじゃないでしょうが)知れば知るほど
解らなくなっていく不思議な人です。
そしてたまきさんと美和子さんの"強さ"が今回はまた素敵でした。
薫ちゃんと美和子さん、右京さんとたまきさんも
「友達以上恋人以上家族以上の相棒」だと思います。