1-10 最後の灯り

巷で「電飾さん」とか「おんぶ」とか「職人物」とか呼ばれてる名作ですね。
最初は「えぇっ?」て思わせる海岸傷つき特命ズから始まり、
記憶を取り戻す形で事件の流れを追い、そしてすごく切ないラストシーン。
まさに相棒ですね。お腹いっぱいごちそうさまでした。
脚本は櫻井さん、監督は大井監督。大井監督の作品好きだなぁ。


"片想い"ってツラいですよね。相手が遠く上の人であればあるほど。
自分にとっては相手は"絶対"なのに、相手にとって自分は
"他の誰かでも変えがきく人間"なんじゃないかと不安になってしまう。
実はちゃんと"両想い"だったと知った時には遅すぎる。切ないです。
自分と相手を繋ぐ物で、自分と相手の関係を切ってしまう。
上手く言葉にできないけどやるせないなぁ。


スタンガンでやられた特命ズを見て、なんか二人も人の子なんだなーと実感しました。
いや、なんか妙に人間離れというかそんなイメージがあったので。
裏切者の時でも二人相手にそれなりに奮闘した薫ちゃん
スタンガンでコロッと倒れるのを見ると、武器って恐ろしいよなーって思います。
おんぶ交渉の二人の距離感がすごく面白い。初々しいといいますか。
薫ちゃんにおぶわれながらも舵をとっているのが右京さんというのが
なんとも"らしい"と思います。
たまにいますよね、自転車二人乗りしてる時こぐ人の肩つかんで舵取る人。そんな感じ。笑
「海がキレイですよ」はただ単に本当にキレイだったから
報告しただけってのが可愛かったです。
あんな高い視線で物を見るなんて子供の頃以来(もしくは初めて)だったのかもしれません。
右京さん軽いっすね〜」が寺様のアドリブだったってのはなんかほのぼのするエピです。*1


課長の兄は京都府警。オヤジ探偵とのリンクでしたっけ?見てないのが悔しい。
右京さん薫ちゃんに詰め寄られて嫌と言えない可哀想な課長。笑
そして米さんは「どうしたんですかそれ!?」と右京さんに詰め寄ります。近い近い。笑
まさかメガネの割れ方から状況を推理できるのかと思った。さすがにそこまでスーパー鑑識じゃないか。笑
シーズン1のコンビ・ザ・捜一(笑)は妙に男らしいです。
「邪魔しないでくださいよ」の言葉にも
「オレ達に任せればすぐに解決してやるんだから手出しすんな」って意気が満々。*2
でもミウさん、聞いた情報そのまんま大声で反復したら
米さんが耳打ちした意味ないですよ。笑


そして今回、本筋とは別にすごく美しかったのがたまきさんと美和子さん。
「楽しいだけじゃ駄目なんですか?」「結婚はね」
その台詞を言うたまきさんの表情がすごく大人の魅力全開です。
それにしても相棒の女性は本当にカッコイイ!私が相棒を好きな理由のひとつです。
待つツラさ、待たせるツラさ。
そこで「心配しないで下さい」と言ってしまう右京さんは、
もしかしたらたまきさんに甘えているのかもしれないですね。
薫ちゃんは本気で自分は大丈夫だと思っていそうなタイプ*3ですが。笑


いい話だったなぁ。ラストの街の灯りが切なかった。
「電飾さん」なんて呼ばれてる回だからある程度ネタバレは今まで見てましたが
それでもワクワクできてぐっとくる作品ってのはすごいです。
土3の看護婦さんでも出てた銀粉蝶さんも素敵でした。
そういえばDVD化の際に音楽が差し替えられたらしく、
なんかすっご〜く場違いな音楽のシーンが二ヶ所あって気になりました。
日向。さんトコで調べたらEASY WINNERSという曲が差し替えの様子。
しかしあれはないだろう…。笑

*1:あれ、違ったかな?オフィ本探したけどソース見つからんかった;違ってたらごめんなさい

*2:今は形だけの挨拶になってきちゃってるし、芹に至っては特命の方が有能だって見抜いてるし

*3:だから逆に自信がないときはちゃんと美和子さんに相談してるし