イズ・エー[is A](DVD)

イズ・エー [is A.] [DVD]

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ゆっくりと淡々と流れていく空気は好きだったけど、
結局この映画は何を言いたかったんだろう。
少年法とかへのアンチテーゼ?
実際に犯罪を犯した少年とかの更正に関わってる人たちからしたら
きっと迷惑この上ない話だよね。
なんか、無責任。どんな更正や贖罪教育を受けたかも全く描写ないし。


ちょっとストーリー展開がわかりにくかったのと、
暗い場面でどんな状況になってるかわかりにくく、声もくぐもった喋り方が多かった気がした。
まぁそれは家で(しかもPS2で)見てるから仕方ないことなのかな。


刑事の弔い合戦の限界。
三村刑事は、刑事としてはまったくもって失格だと思う。
だけども道世さんまで死んでたって知った時はすごくグッときた。
ずっとこの人は一人ぼっちで戦ってきたんだ…って。
若い刑事だったんで芹沢@相棒に重ねて見ちゃって、
妙な感情移入の仕方をしてしまいました。
父親の立場の感想は保留かな…。
序盤で三村刑事につっかかってくのは、なんか違うだろと思った。
血の滲むような更正への努力があって出た
あの台詞なのかもしれないが、その描写がなければなんとも。
だから対峙シーンでの「親馬鹿かもしれませんが〜」も
お前が何を言うかって感じになっちゃう。


それにしてもラストシーン、あんな撃たれ方したら父親は即死か、
少なくともあんなに勇也を追い詰めることはできなかったと思います。リアリティないなぁ。
あと三村刑事に裏切られて(あれを裏切りと言わず何と言う)
手錠で繋がれた田嶋刑事も気の毒だった。


津田寛治さんが凄くカッコよかった。
9係の村瀬刑事の人だったんですね。村瀬はあんまり好きに思えなかったのになぁ。
もちろん内藤剛志さんもさすがです。内藤さんを取り巻く独特な空気が好き。
あとは姜暢雄さんが素敵でした。名前しか知らなかったけど初めて見れたよ。
水川あさみちゃんはエンドロールでそうだったって気づいた。
あの少女の役割イマイチわからんかったなぁ。


映画自体の雰囲気は嫌いじゃなかったですが、これが「少年犯罪を考える」とか
「被害者の父と加害者の父の交錯する思い」なんてうたわれるのは
ちょっと違うよなぁって気がしました。
映画自体の雰囲気は好きでしたが。